かつて兵庫県洲本市由良町に存在した【黒潮荘】。
ポップなカラーの電気シェードが垂れ下がったロビーフロアは、廃墟マニアでは有名なフォトジェニックスポットとなっていた。
この記事では、黒瀬荘の歴史についてお伝えする。
目次
黒瀬荘の歴史
1970年代に旅館として開業。
下の写真は1974年以降に撮影された写真である。

見えにくいが、白く反射した屋根が見て取れる。まだ開業した当初の黒潮荘であろう。
海沿いの国道から急な山道を登ったところに位置する6階建て施設で、東向きに開ける眺望を売りとしていた。主となるコンクリート建物の他に関連らしい木造コテージを複数棟備えていた。
閉業時期不明ながら2011年頃には既に廃墟として話題にされている。
かなり荒廃した状態にあり、1階エントランスのオレンジと黄色の照明傘が天井の腐食により垂れ下がりポップな空間となっていることで知られていた。また敷地内には廃バスも放置されていた。
下の写真は2020年に撮影された写真で、建物一帯が整備されていないことが分かる。黒潮荘も森に浸食されそうである。

その後2022年12月頃に解体され、現在は更地となっている。
目印になっていた国道沿いの赤い馬のオブジェだけが残っているが、これも撤去される可能性がある。
まとめ
黒潮荘は廃墟撮影家の中では非常に人気のあったスポットだが、また一つ解体されてしまった。
いつ閉業したのかは分かっていないが、淡路島という立地にも関わらず、営業が困難になってしまったのだろう。
その後の活用はまだ決まっていないようだが、
全て解体されても、ここにあったことは忘れないでいたい。
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