2023年3月24日に公開した【三茶のポルターガイスト】ですが、予告版でもある通り、ありえないくらいはっきりと幽霊?が映ってしまっている映画でした。
三茶のポルターガイストは、ホラードキュメンタリーというジャンルに分けられる映画ですので、幽霊は本物なのか?それともヤラセ?について考察していきます。
※ネタバレ含みます!
三茶のポルターガイストの舞台となっている場所
三茶のポルターガイストの舞台となっている場所は、東京都世田谷区三軒茶屋2丁目14‐12 三元ビル4階にある【ヨコザワ・アクターズ・スタジオ】という場所になります。
ヨコザワプロダクションの事務所自体は別の場所に構えているのですが、ヨコザワプロダクション所属の役者がレッスンを受ける場所がヨコザワ・アクターズ・スタジオとなっています。
ヨコザワプロダクションは1990年10月16日に横澤丈二氏によって五反田に設立され、1992年に三軒茶屋に拠点を移しています。30年以上もの間、ヨコザワ・アクターズ・スタジオとして使用されています。
この三元ビル自体は1966年築となっていますので、スタジオが入る前は別の用途として使用されていたのでしょう。建設当初はスタジオ以外の用途のために作られた部屋であると思います。
スタジオは4階にあり、それ以外のフロアは飲食店などに利用されています。
起こった怪奇現象と考察
映画【三茶のポルターガイスト】で起こった怪奇現象とその考察を記載したいと思います。
本当に霊障なのか、それともヤラセなのかについてを考えていきます。
※ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。
壁から落ちる時計
角由紀子さんと女性女優2人がこっくりさんで検証していた時、突然壁に掛けてあった時計が落下したのです。
その後、マジシャンを招いて検証するのですが、壁に掛けてあった時計はホックのようなもので吊られており、一度持ち上げないと外れないような仕組みになっていました。
YouTube:デニスの怖いYouTubeでも同じ現象が起こっていましたので、参考に載せます。
マジシャンの見解だと、
この吊り方で時計を落とすのは不可で、ホックではなく突起のないピンに吊り下げる等の加工が必要。また電動装置のような仕掛けは見つからないので、私には出来ない。
という見解でした。
ストンと下に落ちたのではなく、何かにはじかれて30㎝程飛んだように見えたので、風のない空間で霊の仕業ではないとしたら、電動装置のようなもので弾いたか、紐で引っ張ったのかなと思います。
角さん含む演者は、こっくりさん検証の途中だったので、すぐに時計があった場所まで行けなかった。(こっくりさんの途中で手を離してはいけないという決まりがあります。)その間に仕掛けを回収することは可能だったと思います。
ガタガタと揺れる天井
終始起こっていたのですが、突然天井がガタガタガタガタと大きく揺れ始めるのです。
これは、近くを電車が通って揺れているのかなと思いました。
三元茶屋駅の近く(徒歩2分程の場所)に建っているので、地下に田園都市線・世田谷線が通っています。普通の電車であれば、三元茶屋で停車するのであまり揺れることはないかもしれません。
しかし、例えば回送列車などは、停車せずそのまま通り抜ける場合もあるでしょう。その時に揺れるのではないでしょうか。回送列車は、日中よりも早朝や深夜のほうが多いと思いますので、あえてこの時間を狙って検証したとも言えます。
この揺れに関して、ビルの他のテナントまで取材をしてほしかったですが、そういった検証は無かったです。揺れの原因が分かっているからあえて取材を行っていないのではないかと感じました。
揺れの原因なんて、専門家に聞いたら一瞬で分かってしまいますから。。。
また、内装業者を呼んで検証を行っていたのですが、天井に機材等を吊るためか、たくさんのパイプが設置されていました。
このパイプは明らかに素人が手を加えているとおっしゃっていましたので、しっかり固定されておらず、揺れによる騒音の原因になっているのではないかと思います。
天井から突如落下してきたボール
角由紀子さんとこの映画の監督である後藤剛さんでこっくりさんの検証を行っていた時、突然天井からボールが落下してきました。
ヨコザワプロダクション設立者、横澤丈二氏によると、20年くらい前にスタジオ内で野球大会をした際に使用したボールなのだとか。しかし、完全に回収したはずなので、スタジオ内にボールがあるはずはない。とおっしゃっていました。
ボールが天井の梁等に残っていたことは考えられると思います。しかし、なぜ20年間落下しなかったのに、撮影日に落下したのでしょうか?定期的に天井が揺れているにも関わらずです。すごく出たがりな霊であることは間違いないです!
これはさすがに仕込んだな。と思ってしまいました。
その後の検証にて、ネズミの通り道のように、壁にボコっと穴が開いている箇所を発見していたのですが、そこからも同じボールが出てきていました。
いや、回収できてへんで。。。というのが正直な感想です。
叩かれる壁
撮影も終盤の頃だと思います。角さん、横澤丈二社長の2人でこっくりさんの検証を行うのですが、検証前の社長のあいさつで押し入れの扉をバタバタ叩く音がするのです。
それも、霊の仕業にしてはあからさまにバタバタと扉をたたくのです。おそらく5秒から10秒くらい叩いていたのではないでしょうか。
その後、別カットで押し入れを確認するのですが、もちろん人の気配はなく。
何だったのだろうか。。。という流れでこっくりさんを始めるのですが、こっくりさんを始めた途端、またバタバタと扉を叩く音が始まります。先ほどより長く叩かれていたと思います。
一同唖然でしたが、カメラマンは叩かれている扉のところまで走っていき、扉を撮影するだけで、扉を開けようとはしませんでした。
開けてはいけない決まりがあったのでしょうか。
私は、ホラードキュメンタリーという名の心霊検証映画のつもりで見ていたのですが、そこは検証しないのかよ!と突っ込みたくなりました。
霊障が起きてから検証まで、別カットで撮影している点にも疑問が沸きます。
多くのYouTuberがヨコザワプロダクションにて検証をしているのですが、このバタバタ現象はどのYouTubeでも撮られておらず、社長待遇かな?とも感じさせる一幕でした。
棚の上に現れる手
本当に不思議ですが、棚の間から手がニュルっと出てきたのです。それが何秒間もしっかりとカメラに収められていました。
棚にはぎっしりと荷物が詰められており、人が入る隙間はもちろんありません。
おもちゃの手ではなく、ちゃんと関節のある人間の手であることもちゃんと分かるくらいはっきりと映っていました。
今まで、このヨコザワプロダクションでは数多くのTVやYouTubeが入って検証していますが、一番多い現象としてはやはり【天井からぶら下がる手】ではないでしょうか。
その手が下からも出てくることに驚きです。後から付け加えられたCGであるとしたら納得なのですが、検証している演者の方々が嘘をついているようにも思えないのです。
映像の専門家も、CGではないと述べていますので、本当に物質として存在しているのかなと思わざるを得ないような感じもします。
心霊検証ではよくサーモグラフィを用いて検証されたりしていますが、そういったのもあればより良かったのかなと感じました。
裏考察
上記の霊障以外にも、たくさん気になることがありましたので、裏考察として記述してみました。
ヤラセが無い不気味さ
角さん、横澤丈二社長、監督含め、数多くの方が出演されていましたが、もちろんヤラセのようなことは一切感じませんでした。
横澤社長は役者を育てる立場であるため、本人がヤラセっぽくなってしまうのは論外なのかもしれませんが、それにしてもみんな自然で、演技をしている様子も一切なかったです。
そこで気になったことは、角さんと横澤社長はどっちの立場で出演しているのか?ということです。
制作者側として何かしら仕掛けなり裏事情を踏まえた上で検証しているのか、本当に全てを霊障だと信じているのかです。
角さんは、2022年2月にTOCANA編集長を退任し、フリーランスとしての活動を開始しています。タイミング的にも、フリーランスになりすぐにお声がかかったのではないかと考えました。きっとお金にもなると思いますし。
TOCANAにて、角由紀子さん、横澤丈二社長、後藤剛監督の対談が載っていました。
経緯については、後藤剛監督から横澤社長にオファーがあったという風に書かれています。
その他にも、横澤丈二社長は今までこの霊障の数々を隠してきたとも答えていました。
ビジネスとしてはすごくおいしいと思うのですが、なぜ今?と考えるとやはり、角さんがフリーになったことと何かしら関係しているのでは?と感じざるを得ません。
ヤラセのようなことがたくさん起きているにもかかわらず、ヤラセ面をしている人が一人もいないというのがこの映画で一番怖いのかもしれません。
天井の黒塗り
もっとも有名な【天井からのびる手】が良く出現する場所が入口付近になるのですが、その場所付近が黒く塗られていたのです。
天井材の上から光沢のある塗料を塗っているような感じです。漏水の影響で施したと仰っていましたが、漏水をあの塗料だけで修繕できるのでしょうか。
その他にも、突如落ちた時計の裏にも同じ塗料が塗られていました。

全く関係が無いのかもしれませんが、霊障付近には何かしらの仕掛けを仕込んでおいて、隠すために塗料を塗った等が考えられるのではないでしょうか。
まとめ
三茶のポルターガイストの考察を記述しました。
これは不思議だな。と思う部分と、いやいやこれはやりすぎでしょ。と思う部分を私なりに解釈してみました。
今までたくさんのYouTubeを見てきたのですが、ヤラセのような感覚は今まで感じてきませんでした。この映画も同様で、ヤラセが一切ないというのは間違ってないんじゃないかと思わせるような演者の立ち振る舞いを感じました。
しかし、ヤラセは無いとしても、仕掛けはあると私は思っています。オカルトブームの時のようなワクワク感を掻き立ててくれる内容で、私はとても楽しく見ることが出来ました。
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